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長谷工G、高齢者施設の入退館管理をスマート化

 (株)長谷工コーポレーションと(株)長谷工シニアウェルデザインは5日、新たな入退館管理システムを開発したと発表した。

 高齢者施設における来館者手続きの簡略化とスタッフの業務負荷軽減を目的に開発したもの。従来、来館者には入退館時に必要事項を記入してもらい、さらにコロナ禍以降はスタッフによる検温も実施していた。今回開発したシステムでは、来館する家族やサービス事業者等が事前に顔を登録すると、これまで台帳に記入していた氏名や入退館時刻、入居者との続柄などが自動記録されるほか、機器で検温したデータも自動記録される。

 また、来館者が入館すると、管理事務所に設置されたモニターに来館者情報を表示。スタッフが装着するインカムにも来館者情報を伝える音声案内を自動送信し、経験豊富なスタッフだけでなく、異動直後や経験が浅いスタッフにも正確な情報が伝達できるようにした。

 試験導入を行なった施設では、月間600人超の来館者の受け付けを同システムで対応した結果、月15時間以上の受付業務の省略化が実現したという。

 長谷工シニアウェルデザインでは、試験導入の結果を踏まえ、同社が運営する「ブランシエール」シリーズの全38施設において、26年3月までに同システムを導入するとしている。

システム導入のイメージ


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