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都心5区オフィス空室率、さらに改善し1.71%に

 三幸エステート(株)は9日、2025年8月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)と全国6大都市(東京23区と札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア当たりの面積200坪以上の賃貸オフィスビル)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区のオフィス空室率は1.71%(前月比0.13ポイント低下)。6ヵ月連続の改善となった。新築・築浅ビルを中心に空室消化が進み、8月竣工の新築ビルも高稼働だったことが影響した。貸付総面積に対する募集面積の割合を示す潜在空室率は3.32%(同0.27ポイント低下)と低下傾向は継続している。

 1坪当たりの平均募集賃料は3万1,022円(同294円上昇)と、20年9月以来の3万1,000円台となった。21ヵ月連続で前月からの上昇または横ばい状態が続いている。募集面積は32万8,517坪(同1万5,929坪減)と20年6月並みの水準まで低下しており、都市部の主要エリアで募集床の品薄感が強まっている。

 全国6大都市の空室率は東京23区2.2%(同0.2ポイント低下)、札幌市3.3%(同0.3ポイント低下)、仙台市5.9%(同0.1ポイント低下)、名古屋市2.1%(同0.1ポイント低下)、大阪市2.7%(同0.2ポイント低下)、福岡市5.3%(同0.2ポイント低下)。


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