京王電鉄(株)と(株)リビタは16日、京王相模原線「京王多摩川」駅前で進めている「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」(東京都調布市)を中心とした開発エリアの名称を「itonami(イトナミ)」に決定したと発表した。
開発エリアは同駅徒歩1分。同社グループの植物園、旧「京王フローラルガーデンアンジェ」の跡地等と、同駅および駅高架下を対象とする2万7,978平方メートル。土地区画整理事業に併せてA~Cの3棟を開発すると共に、駅舎改良工事や高架下スペースの暫定利活用を進めながら段階的に開発していく。
A棟の概要は未定。B棟は賃貸住宅・福祉棟敷地面積9,614平方メートル、鉄筋コンクリート造10階建てで、延床面積は2万6,468平方メートル。3階以上を賃貸住宅214戸として、1~3階にはスーパーや保育園、市の福祉センター、医療ステーションを配置する。5月1日に着工済みで2027年7月頃の開業を見込む。
C棟は分譲住宅棟で、敷地面積6,434平方メートル。鉄筋コンクリート造12階建てで、延床面積は2万3,869平方メートル。間取りは1LDK~4LDK、専有面積は48.42~86.94平方メートル。8月22日に着工し、入居開始は28年1月下旬を見込む。9月16日には分譲マンション物件公式サイトでエントリー受付を開始した。販売開始は26年6月中旬の予定。
同開発では、開発段階から実験的な取り組みを進めながら、地域住民らが気軽に活動する場づくりを行なう。7月からはその初弾として地域の飲食店や個人が気軽に出店できる「1YY CLUB(ワンワイクラブ)」をスタート。出店料1円から、キッチンカーで出店することができる。