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日鉄興和不動産(株)は、25日に開業するレジデンシャルホテル「&Here SHINJUKU(アンドヒア新宿)」(東京都新宿区、全65室)を16日、報道陣に公開した。
同社のレジデンシャルホテル事業「&Here」の第3弾で、「TOKYO UENO」(東京都台東区、全145室)・「OSAKA NAMBA」(大阪市中央区、全89室)に続くもの。インバウンド層をメインターゲットに家族や友人同士、グループでの1泊から長期滞在まで多様な宿泊ニーズに応えるホテルとしている。運営は、同社の100%出資子会社であるNSKREホスピタリティ(株)(東京都港区、代表取締役社長:後藤達夫氏)。
「SHINJUKU」は、東京メトロ丸ノ内線・副都心線・都営地下鉄新宿線「新宿三丁目」駅徒歩3分に立地。敷地面積462.50平方メートル。建物は鉄骨造地上13階建て。
客室は2~10、12・13階。客室面積は、トリプル(19室)が約27~30平方メートル、フォース(44室)が約38平方メートル、6人部屋スイート(2室)は約72平方メートル。スタンダードタイプのトリプルとフォースは計61室で構成し、バンクベッド部屋、小上がり部屋など全11タイプを提供。9・10階はバルコニー付き。
コンセプトルームを4部屋用意。サウナ付き客室2室のほか、スイートはバーカウンターを設けた部屋と85インチの大型テレビを設置した部屋としている。
客室にはテーブルやキッチン、冷蔵庫、電子レンジ、食器などをそろえ、4人以上の部屋については洗濯機も備える。
11階にはフロントロビーのほか、ドリンクカウンターや22時まで利用できる屋外テラスも設置。また、フロント横にはDJブースを設けており、宿泊客とスタッフ、宿泊客同士の自然な交流を生む場所にしたいとの考えから定期的な音楽イベントの開催を計画している。
宿泊料金は、トリプル1泊約3万円~、フォース同約5万円~、スイート同約10万円~。日鉄興和不動産都市事業本部ホテル事業部運営グループグループリーダーの大塚盛雄氏によると、秋から年末にかけて、6~7割はすでに予約が入っており、4人部屋やバンクベッド部屋の引き合いが強いという。
予約客の95%程度がインバウンド。「TOKYO UENO」「OSAKA NAMBA」の客層から、欧米豪を中心としつつ台湾、香港、韓国、中国からの予約も見込む。また、「8月は日本の暑さを敬遠してか、インバウンドの方はなかなか足を運ばなくなる。そうした時期に日本の方にも使っていただくことで、稼働率の平準化を図っていきたい」(大塚氏)とした。
2027年2月には「HAKATA」(福岡市博多区)を、同年5月には「ASAKUSA」(東京都台東区)を開業予定。「TOKYO UENO」「OSAKA NAMBA」「SHINJUKU」を除き、30年までに3都府県11棟・約1,200室を計画中。35年までに約2,000室の展開を目指す。
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