(株)サンケイビルは26日、都市型データセンター「オプテージ曽根崎データセンター」(大阪市北区)が30日に竣工すると発表した。
関西テレビ放送(株)と共同で「特定目的会社KS東梅田」を組成し開発を進めてきた、サンケイビル初のデータセンター。関西テレビの所有地で開発した、サンケイビルと関西テレビによる初の共同事業。
敷地面積は約2,239平方メートル。建物は地上14階建て。東梅田エリアは、関西圏におけるパブリッククラウドのアクセスポイント等に近接しており、低遅延かつ他拠点への接続性に優れたコネクティビティデータセンターに適したエリアであることから、開発を進めてきた。
同施設では、ラックに引き込める回線事業者(キャリア)の制約を設けず、ユーザーは自由に通信環境を構築することができる。また、運営会社である(株)オプステージが保有する光ファイバーをデータセンター事業者が利用することで、さまざまなネットワークサービスを実現しやすい環境を提供する。
最新の高効率空調システムや省エネ機器の採用により消費電力の削減に取り組むとともに、関西電力(株)が提供する再エネECOプラン(トラッキング付帯)をオプテージが利用することで、実質的に再生可能エネルギー100%を達成する予定。また、高効率空調システムの採用や最適なエアフロ―の設計により、高密度・高負荷な設備にも対応可能。さらに免震設計や72時間以上の連続稼働が可能な非常用発電機、24時間365日の常駐管理等を実現することでNPO日本データセンター協会が定める信頼性の指標で「ティア4」に準拠した施設となり、災害時にも安定したサービスを提供していく。
運用開始予定は26年1月29日。