(株)長谷工ライブネットは7日、「近畿圏賃貸マンション賃料相場マップ 2025年版」の販売を開始。同圏における賃料相場傾向を発表した。
同マップは、同社が近畿圏で管理している約4万戸の賃貸マンションの成約データと、同社が信頼できると判断した賃貸募集データを基に、間取りタイプ別に「シングル(25平方メートル)」「コンパクト(40平方メートル)」「ファミリー(60平方メートル)」に分け駅別の賃料相場を算出したもの。対象は約58路線・延べ562駅。なお、今回調査から集計期間を暦年から24年4月~25年3月に変更。直近の繁忙期賃料を反映している。
各駅の賃料相場を、前年と比較して変動率を算出。大幅上昇から大幅低下まで7段階に分類し件数割合を分析したところ、賃料が上昇(「大幅上昇・上昇・やや上昇」)した駅の割合は、シングルタイプが72%(前回調査:58%)、ファミリータイプは76%(同:60%)と7割を超えた。コンパクトタイプも61%(同:55%)と上昇した。特にファミリータイプは「大幅上昇」の割合が20%(同:11%)と上昇。大阪市内中心部での分譲タワーマンションへの活発な賃貸流入が影響する結果となった。
また今回から、新築の賃料水準と既築を含めた全体の賃料水準より何%高いかの比較を行なった。コンパクト・ファミリータイプの新築賃料が共に全体より10%以上高かった駅は、阪急京都線「烏丸」駅、京都市営地下鉄烏丸線「四条」駅、近鉄難波線「大阪上本町」駅の3駅だった。
販売価格は、PDF版が1万1,000円、紙印刷版は5,500円(いずれも税込み)。申し込みは同社ホームページ参照。