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JR東、「広域品川圏」で共創まちづくりを展開

「広域品川圏」で新たなまちづくりを行なっていく(画像は「OIMACHI TRACKS」の広場スペース)

 東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)は7日、「広域品川圏」での共創まちづくりを本格始動すると発表した。

 同社は、JR「浜松町」駅から同「大井町」駅にかけての東京南エリアを「広域品川圏」と位置付け、エリア一体で東京の新たな魅力・価値向上を図る「共創型都市エリア戦略」を展開する。都市戦略のベースとして、「Suica」を生活デバイスとして進化させ、駅・まち(以下、えきまち)と顧客を接続するプラットフォームとして整備。サステナビリティを重視した環境先導のまちづくりや、上質なナイトタイムエコノミーエリアの形成、エリア内に計5万平方メートルもの広場空間を整備することによるにぎわい創出など、多様な都市機能を整備していく。

 2026年3月28日には、国際交流拠点「TAKANAWA GATE CITY」(東京都港区、以下「高輪」)がグランドオープンし、同時に都市生活共創拠点「OIMACHI TRACKS」(東京都品川区、以下「大井町」)がまちびらきし、広域品川圏としてのまちづくりが本格的にスタートするという。30年代半ばまでに同エリアでのグループ保有ビルの床面積約150万平方メートル、年間の営業収益1,000億円超を構想している。

 「高輪」に関しては、過去のニュースを参照。さらに賃貸住宅棟「TAKANAWA GATE CITY RESIDENCE」(総戸数847戸)の概要も公表した。JR「高輪ゲートウェイ」駅徒歩9分、都営浅草線他「泉岳寺」駅徒歩6分に立地。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上44階地下2階建てで、制振構造を採用。住戸面積は43.12~587.60平方メートル、間取りは1LDK~5LDK。
 「風と帆」をイメージした共用空間が特徴で、都心を一望できるテラス空間やワークスペース、シアタールームなどを揃える。24時間多言語対応が可能なコンシェルジュやドアマンを配置するなど、ホスピタリティも充実させた。専有部は多様な間取りを備えると共に、家具家電付のコンセプト住宅を12戸設け、Suicaと連携した新たなスマートホームサービスを実装する。

 また、「大井町」では品川区新庁舎などのほか、賃貸タワーマンション「OIMACHI TRACKS RESIDENCE」(総戸数194戸)を開発。JR他「大井町」駅徒歩2分に立地し、改札から傘がなくてもアクセスできる動線を確保。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上26階地下3階建て。賃貸住宅174戸とSOHO20戸で構成しており、住戸面積は27.88~127.20平方メートル、間取りは1K~3LDK。
 エントランスロビーにはプライベートテラスも設けるほか、来客対応可能なミーティングルームも設置する。また、14階には住民専用のラウンジも開設する。「高輪」同様に上質なホスピタリティサービスを提供していくことが特徴。

 両物件共に26年4月に入居開始予定。


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