東京建物(株)とミサワホーム(株)は8日、マルチテナント型物流施設「(仮称)江南・小牧物流施設プロジェクト」(愛知県江南市)を着工したと発表した。
ミサワホームの保有不動産を活用したCRE事業の一環で、同事業によるマルチテナント型物流施設の開発は初。建物はミサワホームと東京建物が共同で所有する。
東名高速道路・名神高速道路「小牧」ICから約5km、名古屋市と富山市を南北に結ぶ国道41号線に至近で、各方面のアクセスが良好な立地。名古屋鉄道犬山線「狛森」駅まで徒歩圏で、従業員確保の面でも優位性がある。敷地面積は約1万5,317平方メートル。建物は鉄骨造地上4階建てのBOX型、延床面積は約3万1,313平方メートル。2・3階へは垂直用搬送機4機と荷物用EV4基を備える。また、事務所機能を4階に集約することで、施設全体の保管エリアを最大化し、高頻度配送と大容量保管を同時に実現する計画。30台分のトラックバースと普通車63台分の駐車スペースを備える。最大4テナントの入居が可能。
屋根に搭載した太陽光パネルで発電した電力を施設内で利用するほか、余剰電力については隣接するミサワホーム100%子会社のテクノエフアンドシー(株)名古屋工場を含む、各地の生産拠点に対して供給し、再生可能エネルギーの活用を図る計画。また、省エネルギー化を推進することで、環境配慮型物流施設としてZEB認証を取得する予定。竣工は2027年5月。
両社は今後も地域社会の発展と持続可能なまちづくりを目指し、先進的な物流施設の開発に取り組んでいくとしている。