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北海道江別市で複合型のまちづくり/積水化学

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは9日、北海道江別市野幌若葉町の旧市有地において、複合型まちづくりの開発を開始したと発表した。

 同事業は、2024年2月に江別市、北海道旅客鉄道(株)および生活協同組合コープさっぽろの三者において締結された「魅力あるまちづくりに関する連携協定」に基づき行なうもの。
 24年3月に同市有地を対象に江別市が行なった公募型プロポーザルにおいて、同年10月に同社が契約候補者として選定され、同年11月に土地売買契約を締結。25年10月より造成工事を開始した。

 JR函館本線「野幌」駅徒歩8分に位置する市有地において、戸建用宅地(69区画)・集合賃貸住宅(全20戸)の住居、商業施設・クラブハウス(自治会館)の利便施設を計画。開発区域面積は2万7,929.80平方メートル。

 開発地全体のライフラインを地下から整備して災害に備えるとともに、IoT技術により防災性・防犯性を強化。戸建住宅では、太陽光発電システム・蓄電池を標準装備し、自然エネルギーも活用した環境配慮型のレジリエントな住宅を供給する。
 利便施設として、ドラッグストア、コンビニエンスストアも併設。多世代が利用できるクラブハウスを設け、地域イベントなどの開催を通じて住民の地域への愛着を育み、定住促進を図っていく。

 また、スマートタウン向け住民専用アプリと、同社グループのタウンマネジメント会社により、地域住民と連携したまちの運営・管理を実施。コミュニティ形成を目指し、管理組合員を戸建て・賃貸住宅の入居者、商業施設の運営会社にまで拡大する。タウンマネジメント会社の管理組合スキームにより、自治会運営費や長期修繕費も継続的に確保。住民の自治会運営の負担軽減を図り、地域コミュニティの継続に寄与する。

 工期は26年9月までの予定。


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