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都心5区オフィス空室率、7ヵ月連続で改善

 三幸エステート(株)は9日、2025年9月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)と全国6大都市(東京23区、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア当たりの面積200坪以上の賃貸オフィスビル)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区のオフィス空室率は1.45%(前月比0.26ポイント低下)と、7ヵ月連続で改善した。新築ビルや湾岸エリアのビルで大口の空室が消化されたことが主な低下の要因。貸付総面積に対する募集面積の割合を示す潜在空室率は3.05%(同0.27ポイント低下)と、20年5月以来の2%台が目前に迫っている。空室率・潜在空室率ともに7ヵ月連続で低下し、需給バランスは引き締まり傾向。

 1坪当たりの平均募集賃料は3万1,181円(同159円上昇)と、22ヵ月連続で前月からの上昇または横ばいとなり、上昇傾向が継続している。募集面積は31万5,585坪(同1万2,932坪減)。都心部の主要エリアでは募集床の品薄感が強まっていることから、複数の引き合いが集まる区画では募集条件を上回る賃料で成約に至るケースが散見された。加えて、選択肢が限定的なため移転を見送る事例も増えている。

 全国6大都市の空室率は東京23区2.1%(同0.1ポイント低下)、札幌市3.5%(同0.2ポイント上昇)、仙台市6.1%(同0.2ポイント上昇)、名古屋市2.0%(同0.1ポイント低下)、大阪市2.6%(同0.1ポイント低下)、福岡市5.5%(同0.2ポイント上昇)。


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