(一社)マンション管理業協会は10日、2022年4月に運用を開始した「マンション管理適正評価制度」の登録件数が、25年9月末時点で9,702件となったと発表した。25年7~9月で1,014件増と大幅に増加した。
同制度は、分譲マンションの管理状況(管理体制、建築・設備、管理組合収支、耐震診断関係、生活関連)について、専門家が30項目を評価。星で6段階表示することで、マンションの管理状況を可視化する。
評価別登録数を見ると、「★4」が全体の42%にあたる4,080件でトップ。「★5」が3,133件、「★3」が2,114件、「★2」が370件、「★1」が5件。「★0」はなし。ワンストップサービスで申請して認定を取得したマンションは2,081件だった。
都道府県別の登録数は、東京都が2,968件でトップ。続いて、神奈川県(1,299件)、大阪府(854件)、埼玉県(632件)と続いた。規模別では、50戸未満が51%、50~99戸が31%と、100戸未満の物件が8割を超えている。最大戸数は1,433戸、最小戸数は5戸。
竣工年別では、「1991~2000年」が29.4%と最多。「01~10年」が26.8%、「11~20年」が18.1%と続いた。築年数が最も古いものは、築60年(1965年竣工)だった。
総戸数が多ければ多いほど、「★5」の占める割合が高くなり、400戸以上の物件では80.7%だった。また、竣工年が新しいほど「★5」が多くなり、21年以降竣工の物件で58.2%となった。