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東大西千葉キャンパス跡地で大規模開発

「東京大学西千葉キャンパス跡地利用事業」における各建物用途

 野村不動産(株)など6社(※)は15日、「東京大学西千葉キャンパス跡地利用事業」(千葉市稲毛区)の概要を発表した。

 JR総武線「西千葉」駅徒歩3分、国立大学法人東京大学が保有していた西千葉キャンパス跡地の一部の開発プロジェクト。敷地面積は約7万5,000平方メートル。同社らは東京大学西千葉キャンパス跡地利用協議会によって開発事業者として選定されている。約1,300戸の共同住宅、学生マンション、サービス付き高齢者向け住宅を建築するほか、戸建て住宅や商業施設、アカデミック&スポーツ施設、介護施設などを整備。多様な世代を受け入れることで、約2,600人が定住する地域にする。エリアの中心には大学や公園の敷地にまたがって広さ約1万2,000平方メートルにも及ぶ広場も整備。

 開発に当たっては空間・機能デザイン施策として、(1)アーキテクトコード、(2)ランドスケープコード、(3)ウェルネスコードの3つの「コード」を設定。(1)は5つのデザイン指針やカラーパレットを設定し、建物デザインに一体感のあるまち並みを目指す。(2)は植栽する樹種や樹高、外構照明にルールを設定し、散歩道やたまり場を作ることでウォーカブルなまちづくりに貢献する。(3)では、健康とウェルビーイングを支援するための空間デザイン等を支えるガイドとして設定する。国内外の研究や事例を整理して各街区の建物やランドスケープの検討に生かしていく。

 共同住宅のI工区として、「西千葉レジデンスアベニュー」(総戸数512戸)を6社JVで開発。11月に販売開始する予定。そのII工区として、総戸数319戸の共同住宅を開発する。このほか、サ高住、学生マンション、商業施設は着工済み。各施設順次着工していく計画。

※三井不動産レジデンシャル(株)、 三菱地所レジデンス(株)、大和ハウス工業(株)、総合地所(株)、 東方地所(株)


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