明和地所(株)は23日、事業協力している「ハイマート渋谷神泉マンション建替え事業」(東京都渋谷区)において、渋谷区の設立許可を受け建替組合が設立されたと発表した。同区初となる「マンション建替え円滑化法に基づく容積率の特例」を活用した建替え事業。
1975年竣工の「ハイマート渋谷神泉」(総戸数59戸)は、地上10階建ての集合住宅。京王井の頭線「神泉」駅徒歩4分、東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線「渋谷」駅徒歩10分など、2駅9路線が徒歩圏。敷地面積約726平方メートル。延床面積約3,678平方メートル。
同マンション東側の隣接地(現在はホテル)と一体敷地での建替えを計画し、土地買収が困難な管理組合に代わり同社が隣接地取得に関する役割を担った。2024年12月に一体敷地での建替えを前提とした建替え決議が可決された。
敷地内貫通通路、広場状空地や隣接する区立公園とのつながり等地域のまち並み整備に寄与する計画にすることで、渋谷区として初となる容積率の特例許可を取得した。これにより、容積率500%から約696%(約196%増)の割増しが可能となった。
建替え後は、敷地面積約861平方メートル、延床面積約8,439平方メートル、鉄筋コンクリート造地上21階地下1階建てのマンション(総戸数85戸)となる。
26年度に権利変換計画認可および既存建物除却工事、27年度に本体工事着工、30年に竣工予定。