NTT都市開発(株)は24日、「元新道小学校跡地活用計画」(京都市東山区)の竣工を発表した。
明治2年に地元の住民組織(番組)による「番組小学校」として設立し、2012年に閉校した「新道小学校」跡地の開発計画。ラグジュアリーホテルと歌舞練場を整備。同社では、京都市、地元の新道自治連合会や宮川町御茶屋組合と連携。花街文化の発展と新たなにぎわいづくりを通じて地域の活性化と魅力の付与を行なった。
ホテルは、日本初進出となる「カペラ京都」(総客室数89室)を建設。敷地面積約4,000平方メートル。建物は地上4階地下2階建て、延床面積は約1万5,700平方メートル。歌舞練場棟は、花街文化継承の場として地域に根付いていた「宮川歌舞練場」を、地域施設を併設して建て替えた。敷地面積約2,300平方メートル、建物は地上3階地下2階建てで延床面積は約5,000平方メートル。
同プロジェクトでは、ホテル・歌舞練場・地域施設の3施設を通り沿いに整備することで、地域の回遊性も高めた。周辺の風情や景観との調和を図るため、建物の外観は既存建物の特徴を生かしたデザインに。部材も既存建物から「生け捕り」して再利用している。地域のシンボルでもあった歌舞練場の大屋根を再建するなど、随所に地域の記憶を継承したつくりとしている。
ホテル棟の開業は26年春の予定。歌舞練場棟は25年11月1~9日にこけら落し公演を予定している。