(一社)プレハブ建築協会は28日、2024年度の「既存住宅『住まい実態アンケート』」を発表した。
工業化住宅の振興を図ることを目的に、築6~10年の既存戸建て住宅オーナーを対象としてアンケート調査を実施。工業化住宅と市場平均(推計)との違いを分析した。回答数は600件、そのうち300件が同協会住宅部会会員会社の施主。市場平均に関しては、会員会社とそれ以外の調査結果にシェアに応じた数値調整を実施して算出した。
住宅および住宅会社に対する満足度に関しては、「非常に満足」「満足」を合わせてプレ協会員が68.6%だった一方、市場平均は57.3%と10ポイント以上の差が付いた。「やや満足」を足した場合も、プレ協会員は88.9%、市場平均は81.5%と差が付いた。アフターサービス担当者に対する満足度も「非常に満足」と「満足」を足すとプレ協会員は61.0%だったのに対して、市場平均は43.1%だった。
建築した会社の他者推奨度について、「ぜひ薦めたい」~「薦めたくない」を10段階で評価して数値化。プレ協会員はマイナス23.7だったのに対して市場平均はマイナス45.2と、市場平均に比べて高い数値となった。
先進的設備の採用率と満足度の相関をみると、太陽光発電システムを採用したのはプレ協会員51.7%・市場平均33.2%、HEMSは同24.7%・同9.8%、蓄電池は同16.3%・同8.0%となった。それぞれの満足度については、太陽光発電が同83.2%・同83.1%とほぼ差異がなかったのに対して、HEMSは同68.9%・同75.2%、蓄電池は同79.6%・同72.3%となった。