不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

札幌・大通りの再開発が都市再生事業認定

「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」完成イメージ

 国土交通省は29日、「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」(札幌市中央区)を緊急整備地域(札幌都心地域)における優良な民間都市再生事業計画として認定したと発表した。

 計画地は、札幌市営地下鉄南北線「大通」駅に直結するエリア。事業区域面積は約2万876平方メートル。開発のメインとなる建物は、鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上36階地下3階建て。敷地面積は約5,029平方メートル。延床面積は約9万9,778平方メートル。参加組合員として平和不動産(株)が参画している。

 同エリアは、1972年の札幌オリンピック開催を契機に地上・地下空間の整備が進められたものの、改修などがなされないままに経過。高度利用が十分になされておらず、大通・創世交流拠点の持続的成長・強化に向けて、中心商業地ならではの魅力やにぎわい、交流・憩いの場、地下鉄との快適な接続、緑・公園との一体性、防災や安全面などにおける改善の必要性が高まっている。

 そこで再開発事業計画では、建物の共同化、土地の高度利用を図るとともに、商業・業務・交流機能の充実、国際水準の宿泊機能としてのハイグレードホテルを導入。広場空間や重層的な歩行者空間の整備、大通以南初のエネルギーセンターの整備をはじめとした自立分散型のエネルギー拠点と環境啓発機能の整備、新たな防災拠点の形成等を行なう。

 2025年に着工済み。竣工は29年の予定。


最新刊のお知らせ

2025年11月号

再注目の民泊。市場動向、運営上の課題は? ご購読はこちら