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芝ベイエリアの魅力向上へ、共創型まちづくり組織

左から、浜松町芝大門エリアマネジメント代表理事の鈴木達人氏、竹芝エリアマネジメント代表理事の平地 稔氏、芝浦エリアマネジメント代表理事の青柳彰浩氏

 東京都の芝大門・竹芝・芝浦の3地区でエリアマネジメント活動を行なう4団体は30日、共創型のまちづくり組織「芝東京ベイ協議会」を設立した。

 協議会に参画するのは、(一社)浜松町芝大門エリアマネジメント(事業者:(株)世界貿易センタービルディング、(株)貿易ビルサービス)、(一社)竹芝エリアマネジメント(同:東急不動産(株)、(株)アルベログランデ)、(一社)竹芝タウンデザイン(同:東日本旅客鉄道(株))、(一社)芝浦エリアマネジメント(同:野村不動産(株)、東日本旅客鉄道)。

 これらのエリアでは、2020年の「ウォーターズ竹芝」「東京ポートシティ竹芝」の開業に始まり、31年に予定する「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER N」の竣工まで、約10年間で4件の大型開発が相次ぎ完成する。17年に各地区のまちづくり担当者が集う3地区連絡会がスタートし、旧芝離宮庭園のライトアップや国際会議の誘致等、エリアのにぎわい創出に向けた施策において連携した取り組みを進めていた。

 今回の協議会を通じ、より連携を深め、各地区で共通する「回遊性の向上」「地域資源の利活用」「防災力向上」といった課題の解決に当たるとともに、来街者への情報発信力も高めていく。今後、無料循環バスやクルーズ船の運行、デジタルマップの製作、芝東京ベイの公式LINEアカウントを活用した情報発信などを行ない、回遊しやすく滞留できるまちづくりを進めていく。ナイトタイムエコノミーの活性化にも取り組んでいく。

 同日、「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S」(東京都港区)で同協議会設立式典を開催。同協議会理事長の青柳彰浩氏(芝浦エリアマネジメント代表理事、野村不動産執行役員)は挨拶で、「私たちの活動エリアは、西は東京タワー・増上寺・東京プリンスホテル、東は竹芝・日の出ふ頭まで、歴史と未来、陸と海が交わる、東京の中でも非常に魅力にあふれる場所。浜松町芝大門では、歴史的な文化財や観光施設・資源を生かしたまちづくりを、竹芝・芝浦では、水辺の空間を生かしたにぎわいづくりや舟運の活性化を進めていく。生活する方や働く方、訪れる方に対して、より魅力的で、便利な体験にあふれるまちにしていきたい」と話した。

設立式典では、各団体から一人ずつが登壇し、同エリアにおける取り組みを紹介するパネルディスカッションも行なわれた


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