三幸エステート(株)は31日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2025年第3四半期(7~9月)版)を公表した。
 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、3万4,082円(前期比3,519円上昇)と、8期連続の上昇となり、上昇傾向が継続している。
  空室率は1.3%(同1.0ポイント低下)と、21年第2四半期以来の1%台に。前期に続き、港区の新築・築浅ビルで大口の空室床が消化されたことが主な要因となっている。
 Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)の坪当たり賃料は、2万4,225円(同1,934円上昇)と直近のピークであった19年第3四半期の水準を上回り、上昇傾向にある。
  空室率は1.9%(同0.3ポイント低下)と8期連続の低下となった。新築・築浅ビルに加え、湾岸エリアの空室床の消化も進んだことが、低下の背景となっている。
 また、Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料1万9,501円(同459円上昇)。4期連続の上昇となり、緩やかな上昇傾向が継続している。
  空室率は2.4%(同0.2ポイント低下)。新築・築浅ビルを中心に、統合移転や分室の開設等による空室消化が進んだ。