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“脱LDK”の動く壁、30年の実装目指す/大京

「Relation Wall」のプロトタイプ。天井のレールに沿って壁を自由に動かせる

 (株)大京は31日、家族やパートナーとの関係性を育むための壁「Relation Wall~隔てる壁から、つながる壁~」をマスコミ向けに公開した。

 「Relation Wall」は、天井のレールに沿って自由に動かせる可動式の壁。「可動」「遮光」「遮音」の3つをコンセプトに、固定的なLDKモデルの間取りにとらわれることなく、住まいをより自由に使いこなす“脱LDK”という新しい選択肢を提示することで、多様化する家族構成やライフスタイルに対応する。

 天井に設置された円形レールのモジュールを巡らせることで、壁自体が部屋の中を自由に移動できる仕組みを実現。在宅勤務など1人の時間が必要なときには個々の空間を生み出し、家族と一つの空間で過ごしたいときには壁を柱状に巻き取って収納できる。伸縮可能な壁を広げると布地が光を透過させ、縮めることでルーバーが集まり、光を遮ることが可能に。また、音のエネルギーを吸収する特殊素材の開発を構想中で、これによりリモートワーク時の声や掃除機音などの生活音を壁1枚で遮音する。

 10月31日~11月9日まで開催の「DESIGNART TOKYO 2025」(東京都渋谷区)に出展。同イベント会場では、自由自在に変化する「Relation Wall」のプロトタイプを、実際に見て・触れて・体験できる。

 「Relation Wall」は、住まいの価値を高めるソリューションとして位置付け、2030年の実装を目指す。


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