(株)東京カンテイは4日、全国のマンション市場における新築供給戸数と既存流通戸数の2025年第3四半期(7~9月)の調査レポートを公表した。同社データベースにおける当期に供給された新築マンション戸数と流通した既存マンションの戸数を算出して分析した。
当期の新築マンション供給戸数は1万7,052戸(前年同期比18.2%増)と、12期ぶりにプラスに転じた。四半期ベースでは3期ぶりに1万7,000戸台まで回復したが、23年以降の2万戸を下回る状況に変化はない。
既存マンションの流通戸数は、全体で11万261戸(同2.9%減)と3期連続のマイナス。四半期ベースでは11万戸台を維持している。
新築・既存を合わせたマンション市場総戸数は12万7,313戸(同0.5%減)。3期連続して前年同期の水準を下回ったが、減少率は縮小している。
平均価格を戸数で掛けた市場規模は、新築が1兆2,511億円(同24.4%増)で4期連続のプラス。既存が4兆5,134億円(同14.4%増)で16期連続のプラスで、四半期ベースで過去最高を更新している。これらを合わせた総市場規模は5兆7,646億円(同16.4%増)で、4期連続のプラスとなった。