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麻布台の建て替えマンションが竣工/旭化成H

「アトラス麻布台」外観

 旭化成ホームズ(株)は12日、建て替えマンション「アトラス麻布台」(東京都港区、総戸数34戸)が10月に竣工したと発表した。

 東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線「麻布十番」駅徒歩6分に立地。1970年に建設された「飯倉三生マンション」の建替え事業。築後50年が経過し、構造躯体へのひびや爆裂などによる耐震性の低下や、雨水の侵入、漏水など排水設備の不具合など物理的な劣化が生じ、防火区画の未整備、二方向避難動線の未確保、遮音性の低さなど安全性や快適性の面でもさまざまな問題点を抱えており、建て替えが必要と判断された。

 2021年8月にマンションの建替え等の円滑化に関する法律に基づく除却の必要性に係る認定を受け、同年11月に同法の要除却認定マンションに係る容積率特例許可を取得した上で、22年1月に建替組合を設立した。

 小規模マンションでは容積率等の関係で従前よりも大きな建物が建てづらく保留床を確保することが困難な中、同物件では、マンションの建替え等の円滑化に関する法律の容積率緩和規定を適用することで建替えが実現した。

 建て替え後の延床面積は4,488.19平方メートル、鉄筋コンクリート造地上17階地下2階建て。総戸数34戸(事業協力者取得住戸17戸を含む)。敷地内にはアートベンチを配置したオープンスペースを設け、まちに開かれた空間とした。


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