(公社)全国宅地建物取引業協会連合会は13日、不動産実務セミナー「AIで変わる仕事と未来 -DX基礎から実践へ-」をウェブ配信形式で開催。約1,200人が聴講した。
セミナーは3部構成。1部では、(株)Housmartの創業者である針山昌幸氏が「生成AIの活用法~不動産で考察する生成AI事例」と題して基調講演。同氏は「生成AIは『有能な期待の新人』としてアシスタントになりえるもの。ポイントを抑えた使い方をすれば非常に有用です」として、chatGPTの登録方法から、実際に返信メールの文面を生成したり、メールマガジンの文章を考えてもらうなどの事例を説明した。
2部では(株)ネットデータ取締役の山本淳志氏が、「不動産DXの活用事例-導入事例/不動産に役立つDX-」と題して、不動産会社がDXを行なう場合のポイントについて解説。「不動産会社は小規模企業こそDXを進めた方がよい」として、導入のポイントを「自社の業務に合うものを、一つずつ確実に導入していくことが大切。現場レベルを想定して作成されたソフトウェアを使ったり、簡単操作で作成できるノーコード系サービスを活用する方法もある」などと話した。
3部では、両氏に加え、(株)ADワークスに勤めるインフルエンサー・渡丸優生氏をパネリストに迎え、(株)流導代表取締役・木村圭志をモデレーターとしたパネルディスカッションを実施。AI業務に導入するための「最初の一歩」や、AI時代における不動産会社の差別化戦略などといったテーマで意見交換を行なった。