(一社)日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)は17日、「ジェルコリフォームコンテスト2025」表彰式を、京王プラザホテル(東京都新宿区)で開催した。今年で33回目。
リフォームのデザインだけでなく、ビジネスモデルと「Reformで生まれた喜びの瞬間」フォトコンテスト(旧ユーザーフォト)部門を加え、広く作品を募集。応募総数は、デザイン部門452点、ビジネスモデル部門14件、フォト部門86点の応募があり、46作品が入賞した。
冒頭、同協会代表理事会長の望月俊彦氏((株)アルファテック代表取締役社長)が挨拶。「新設されたビジネスモデル部門の入賞作からは、これからのリフォーム産業の新たなビジネスのヒントや事業継続の気付き、そして勇気が得られると考える。ジェルコの会員のみならず、全国のリフォーム事業者に広く共有してもらいたい」と話した。また、同協会が行なったリフォーム実施者を対象としたアンケート結果について言及。「リフォーム事業者選びで重視した点の1位は『担当者の人柄』。これは、目の前にいる担当者の人柄を重んじて、『この人だったら夢を託せる』と思っていただけているという証。これこそが、リフォーム事業の面白さ、やりがいだと考える」と述べた。
デザイン部門では31作品が入賞した。全国最優秀賞は、(株)土屋ホームトピアの「新×5・古×9・既×10~再生しながら引き継ぐ建具の歴史~」が受賞。ユーザーの「京町家の良さを残したい」という要望を最大限に叶え、既存の建具を活用しながら“サーキュラーエコノミー”の要素も取り入れている点が高く評価された。
(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞は、(株)ゆめやの「景色は最高のごちそう。私達にフィットしたキッチン」が受賞。(一社)住宅リフォーム推進協議会会長賞には、YUTAKA Architect&Associates・(株)アサヒの「過去に増築を繰り返した古家のリノベーション」が選出された。
ビジネスモデル部門では8作品が入賞。経済産業省製造産業局長賞は、価値住宅(株)と(株)オガワが、経済産業大臣賞は、(株)ハウジング重兵衛と喜多ハウジング(株)が受賞。フォト部門は7作品が入賞し、最優秀賞は(株)光テックの「住まいと共に、子どもたちも成長して」だった。