小田急電鉄(株)と(株)小田急リゾーツは13日、改修のため2025年5月に営業を終了した高原リゾート「箱根ハイランドホテル」(神奈川県足柄下郡箱根町)について、27年秋頃にリニューアルオープンすると発表した。
1977年竣工のロビー棟は取り壊し、建て替える計画。大涌谷を望む南南東向きに再配置し、広大な芝庭や「箱根外輪山の稜線」を一望できる大きな窓を設け、自然と一体感を感じられるようにする。ロビーに至るまでの車寄せアプローチも、従前はオープンな雰囲気であったが、リニューアル後はあえて植栽でクローズドに設計。ラウンジには暖炉やバー機能を新設する計画。
77年竣工の客室棟も、建て替える。従前は約30平方メートル・全59室であったものを全50室に数を減らし、各部屋の面積を拡張。約50平方メートル・46室のスタンダード(定員2~3人)と約100平方メートル・4室のスイート(定員4人)に刷新する。全室温泉付き。
2007年竣工の温泉棟は既存建物を生かし、設備や仕上げを更新・改修。スパ機能を拡充し、ペア利用にも対応できる個室等も整備する。また、14年竣工の「森のレジデンス棟」は、内装の仕上げ等を補修。従前は「客室露天風呂付」と「ドッグフレンドリールーム」で構成していたが、すべてを「客室露天風呂付」とする。
環境負荷軽減に向け、人感センサーにより空調・電力を制御するシステムや、箱根山内での水力発電由来の再生可能エネルギーの導入も行なう。
なお、同ホテルの敷地内は芝庭や森林、湧き水、早川のせせらぎなど自然環境がそろっていることから、自然とつながるアクティビティ等のソフト施策も検討していく計画。