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首都圏分譲マンション賃料、3ヵ月ぶりに上昇

 (株)東京カンテイは17日、2025年10月の三大都市圏の分譲マンション賃料月別推移を公表。分譲マンションが賃貸された場合の募集賃料を1平方メートル当たりに換算して算出した。

 首都圏の平均賃料は、東京都の強含みや事例シェア拡大が影響し、3,889円(前月比1.2%上昇)と3ヵ月ぶりに上昇。7月に記録していた直近1年間での最高値を更新した。都県別では、東京都が4,679円(同1.4%上昇)と2ヵ月ぶりの上昇、千葉県は2,067円(同0.4%上昇)と小幅ながら4ヵ月ぶりに上昇。一方、神奈川県は2,637円(同0.6%低下)、埼玉県は2,113円(同0.1%低下)と、下落傾向に歯止めが掛かっていない。

 近畿圏は、大阪エリアの弱含みや事例シェア縮小が響いて2,235円(同0.3%低下)となり、小幅ながら5ヵ月連続で下落した。大阪府は、2,568円(同0.5%低下)と2ヵ月ぶりに下落。一方、兵庫県は1,831円(同1.6%上昇)と2ヵ月ぶりに上昇し、当月と平均築年数が同程度であった4~7月の水準を20円以上も上回っている。

 中部圏は2,091円(同1.7%上昇)、愛知県は2,147円(同1.7%上昇)と、いずれも直近1年間の最高値を更新。築浅事例が増加したことで平均築年数はともに1年以上も若返っており、堅調な正味トレンドと相まって水準が押し上がる結果となった。


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