(公財)日本住宅総合センターは18日、2025年度前期の定期借地権事例調査結果を発表した。1994年より自主研究として、定期借地権付住宅の分譲事例のデータを収集し、データベースを更新するとともに分析を行なっている。今回は25年4~9月末までの事例。
25年度前期の定期借地権付戸建ての収集事例数は12件14区画。都道府県別では、愛知県が9区画で約64%を占めた。2位は埼玉県の3区画。土地面積に関しては、最大面積が200平方メートル超となる事例が10件と全体の約71%を占めている。11年以降、比較的小規模な物件のシェアが高い傾向が続いていたが、25年度前期においては大規模な物件のシェアが過半数を占める結果となった。
マンションについては、32件887戸の事例を収集。1件当たりの戸数は約28戸となり、前年度前期よりも4戸ほど増加したものの、16年度には1件当たり約85戸だったのをピークに小規模の傾向が続いている。都道府県別では、東京都が9件366戸で最も多く、大阪府が9件325戸と続いた。マンション別の最大専有面積の平均は86.77平方メートル。
これにより、1993年の定期借地権付住宅第1号の発売以降、25年度前期までに集めた事例数は、戸建て・マンション合わせて7,059件・6万3,151区画(戸)となった。内訳は、戸建て6,184件・3万2,765区画、マンション875件・3万386戸)。