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注文住宅購入者、平均世帯年収は950万円

 (株)ザルームツアーはこのほど、「住宅ローンと年収に関する実態調査2025」を発表した。同社が運営するInstagramメディア「THE ROOM TOUR」を通じてオンラインアンケートを実施。調査対象は注文住宅を建てたことがある全国の男女。調査期間は2024年4月〜25年10月。有効回答数は最大3,700サンプル。

 頭金を入れた人は全体の46%で、平均額は借入額の20.8%だった。一方、頭金を入れなかった人の理由については「住宅ローン控除を最大限活用したい」、「金利が低いので資産運用に回したい」、「現金を手元に残したい」などが挙がった。

 月々のローン支払い額は、最多が「10万〜20万円」(57.1%)。次いで「1万〜10万円」(36.2%)、「20万〜30万円」(5.1%)、「30万円以上」(1.5%)と続いた。多くの購入者が「無理のない返済額で設計している」傾向が明らかになった。
 ボーナス払いについては、「していない」人が74%と多数派に。その理由は、「浮いた分を投資や貯蓄に回す」、「ボーナスは旅行や趣味に使う」など。

 世帯年収は、1,000万円未満の世帯が62.2%、1,000万円以上が37.8%。平均世帯年収は1,097万円(中央値950万円)。家の予算は平均6,289万円(中央値5,000万円)となり、4,000万〜5,000万円台がボリュームゾーンだった。
 世帯年収に対する家の予算は、年収400万〜700万円の場合は2,600万〜4,600万円、年収701万〜1,000万円の場合は3,700万〜6,600万円、年収1,001万円以上の場合は5,000万円〜1億円。

 金利タイプの選択については、変動金利が70%と圧倒的多数に。全期間固定金利が18%、固定期間選択型が12%となった。変動派は「低金利を生かしたい」、「柔軟に見直したい」とし、固定派は「支払いの見通しを立てやすい」、「安全性を重視」と回答した。


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