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100平米超が34戸。ゆとりで訴求/総合地所「加須」

「ルネ加須」完成予想模型
専有面積102平方メートル、3LDK(もとは5LDK)のモデルルーム。LD広さは17.4畳のゆとり。キッチンや洗面所の幅も一般的なファミリーマンションよりも長くしている

 総合地所(株)は18日、12月中旬にも1期登録を開始する分譲マンション「ルネ加須」(埼玉県加須市、総戸数117戸)のモデルルームを報道陣に公開した。戸建住宅が中心の郊外エリアで、平均面積約90平方メートル、100平方メートル超住戸を全体の3割(34戸)設定するなど、戸建住宅に負けない広さで訴求。78平方メートル台で4,000万円を切る住戸も用意するなど価格も抑え、戸建住宅にはない居住性と省エネ性、利便性、防犯・防災性で差別化を狙う。

 同物件は、東武伊勢崎線「加須」駅徒歩5分に立地。敷地面積は約4,200平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造地上12階建て、ZEH-M Oriented、低炭素建築物認定を取得済み。施工は(株)長谷工コーポレーション、竣工は2026年12月予定。竣工後の管理は外部管理者方式を採用。

 建設地はパチンコ店跡地で24年5月に取得。南西に約16mの距離で東武伊勢崎線が、北東に幅5.5mの公道が隣接する。周囲は、戸建住宅地が広がる。加須駅徒歩圏での分譲マンション供給は34年ぶり。最大専有面積100平方メートル超、南西向き住戸100%、可動収納ユニット「ウゴクロ」100%採用、駐車場設置率100%、100平方メートル超のスカイフロアなど、戸建住宅に負けない専有部の広さと居住性を訴求する「ワンハンドレッド・レジデンス」をコンセプトとした。住戸は全10タイプ。1フロア10戸、2LDK+S~5LDK、専有面積約78~102平方メートル。中住戸の4LDKの24戸と妻住戸の5LDK10戸が100平方メートルを超える。

 直床・二重天井、天井高は2,450・2,500mm、床暖房、人造大理石キッチン天板・洗面所、洗面所マルチスペースが標準。東武線に面するバルコニーサッシはT2等級。専有部の広さを生かし、キッチン長さ(最大2,700mm)や洗面所幅(同1,500mm)を拡大。パントリーやマルチスペースなど収納・ユーティリティスペースも拡充した。共用施設として、最上階に100平方メートルを超えるスカイフロアを用意。約60平方メートルのラウンジと、約40平方メートルのゲストルーム+パーティルームが一体となったもの。このほか、1階にキッズスペースを用意する。

 25年7月にホームページを開設し、これまでのエントリー数は約200件。10月4日にモデルルームをオープンし、約70組が来場している。反響者の6割が加須市在住、1割が近接する久喜市や羽生市在住。来場者の半数が一次取得者(賃貸居住+親族同居)、半数が住み替え検討者。単身者からファミリー、DINKS、シニアまで幅広く反響を集めている。正式な販売価格・坪単価は未定。

建設地(北東道路側より撮影)


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