三菱地所ホーム(株)は17日、「“ヒートショック不安”と住宅リフォームのきっかけ」に関する調査結果を発表。10月30~31日に、60歳以上の親と同居中の30~60歳代の男女1,028人を対象に調査した結果をまとめた。
「冬場、家の中で、他の場所との温度差を日常的に感じる場所」について尋ねたところ、「浴室・脱衣所」(84.1%)との回答が最多。「トイレ」(58.3%)、「廊下・玄関」(44.3%)と続いた。ヒートショックの原因については、「暖かい部屋と寒い浴室・脱衣所などの温度差」(85.3%)がトップで、「脱衣所・浴室・トイレなどの暖房が不十分」(46.2%)、「お風呂のお湯の温度が高すぎる」(39.9%)との回答も。多くの人が、ヒートショックの原因が温度差であることを正しく理解していた。
ヒートショック対策で有効なものは、最多が「浴室・脱衣所、トイレなど居室以外の部屋へ暖房器具を設置する」(68.0%)。次いで「エアコンやサーキュレーター、全館空調などで室内の温度を一定に保つ」(57.0%)、「お風呂のお湯を熱くしすぎない(42度未満など)」(35.7%)となった。
実際に生活の中で、自分や親についてヒートショックの不安を感じた経験については、「よくある」(11.2%)と「たまにある」(41.6%)を合わせ、約半数が「不安を感じた経験がある」と回答している。
「ヒートショック対策のために、自宅の住宅設備の見直し・リフォームをしたことはあるか」を聞くと、「したことがある」(15.1%)は約2割にとどまったものの、「したことはないが、具体的に検討している」(11.4%)と「したことはないが、いずれはしたいと思っている」(37.1%)の回答を合わせ、約半数が将来的な実施意向を持っていることが分かった。
「ヒートショック対策のために、どのような住宅設備の見直し・リフォームをした・またはしたいか」の問いには、「浴室・脱衣所の断熱や暖房設備の見直し」(62.3%)との回答がトップに。「トイレの暖房・換気設備の見直し」(43.2%)、「窓やサッシの断熱リフォーム」(31.3%)が続いた。