住友林業(株)は2日、オーストラリア・シドニー近郊で木造9階建ての賃貸集合住宅開発計画「Wolli Creek Co-Living プロジェクト」(総戸数217戸)を発表した。同社の現地子会社と、現地企業であるCedar Pacificとの共同事業。
同物件はシドニーCBDの南西約8km、人口の約6割が20~34歳というウォーライ・クリークに所在。最寄りの「ウォーライ・クリーク」駅に直結し、シドニー空港やCBDなど主要エリアにアクセスしやすい環境が特徴。敷地面積は9,200平方メートル、鉄筋コンクリート造と木造の混構造地上9階地下1階建てで、地下1~地上1階が鉄筋コンクリート造、2~9階が木造となる。一般的な鉄筋コンクリート造に比較して、建築時のCO2排出量を約3割低減する。木材使用量は約1,800立方メートルで、CO2ベースで約1,500tの炭素固定効果が期待できる。
若年の専門職層や学生、駐在員などの単身者をターゲットとしており、住戸はすべてスタジオタイプ。平均住戸面積は29平方メートル。各住戸には専用キッチンとバスルームを完備。共用施設としてフィットネスジムやコワーキングスペースなどを整える。
2026年6月に着工し、27年10月に竣工する予定。