日鉄興和不動産(株)は10日、賃貸R&D施設・賃貸工場施設ブランド「01-LabFactory(ゼロワンラボファクトリー)」を新設。初弾の「01-LabFactory川崎西口」(川崎市幸区)を11月に開業したと発表した。
近年のオープンイノベーション推進や高度人材確保などに向けた新たな施設ニーズの高まりを受けたもの。ブランド名には、「まだ世の中に存在しない製品やサービスなど、新たな価値を生み出す場所」という意味を込めた。研究開発や生産活動に必要な施設・環境を提供することで、企業のイノベーション創出・産業発展を支援していく。
初弾施設「川崎西口」は、同社が管理運営する興和川崎西口ビルの3階に開業。既存ビルをコンバージョンし、バイオセーフティーレベル(※)2相当の研究に対応できるウェットラボ仕様に改修した。フロアには、施設入居者が利用できる会議室やラウンジを設けている。施設内には最大15区画(72~881平方メートル)の貸室を設けてフレキシブルな利用ができるようにした。
なお、同市高津区で第2弾施設の開発も計画。物流施設と一体開発する大規模な施設とする予定で、竣工は2028年春を予定している。
※病原体などを扱う実験施設の安全管理レベルのこと。危険度に応じて4段階に分類した。