（株）ボルテックスは12日、AIを活用した価格査定・レビューサービス「OFFICE REVIEW（オフィスレビュー） AI」を12月中旬より、オーナー向けサイトで提供すると発表した。
同社は2015年に、不動産オーナーが資産価値の変動を把握しながら意思決定ができるように「オーナーポータルサイト」を開設。しかし、オフィスビルの市場での価格評価や価値の判断基準が不透明で、算出に時間を要するという課題も依然として抱えていた。また、取引事例が少なく、一棟価格はAIでの評価が難しいという側面があった。そこで同社は「AI価格査定システム」（特許出願中）を独自で開発。データの量に左右されず「フロア賃料」「フロア価格」「一棟価格」という3つの異なる指標を統一的な基準で同時に算出できるようになった。
新たに開発した「OFFICE REVIEW AI」では、市場全体の価格トレンドを予測するAIと、同社が蓄積した過去の査定ノウハウを学習したAIなど、異なる視点を持つ複数のAIが多角的に分析。これらの予測結果を、より高度なAIが統合し、最終的な参考値として算出する。
同社は、オーナーが不動産の専門家でなくても資産価値を把握しやすくすることを目指し、今後もユーザーからのフィードバックを基に、AI精度向上やレビュー機能の拡充を図っていくとしている。