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リノベコンテスト、プレハブ住宅のリノベがグランプリ

総合グランプリを獲得した「人間は、つくることをやめない」

 (一社)リノベーション協議会は12日、「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025」の受賞者を発表した。

 「800万円未満部門」「1500万円未満部門」「1500万円以上部門」「無差別級部門」の4部門で、部門横断の総合グランプリ、部門別最優秀作品賞4点、特別賞15点、プレイヤーズチョイスを決定した。応募作品は206点。1次審査は、リノベーションの楽しさ、魅力、可能性という点にフォーカス。SNSを活用して一般ユーザーの声も取り入れて選考し、60作品をノミネート選出。その後、選考委員8人が受賞先品を決定した。

 総合グランプリは「人間は、つくることをやめない(合同会社つみき設計施工社)」。1971年に積水化学工業(株)が生産を開始したプレハブ住宅「セキスイハイムM1」を20年前に中古で購⼊した施主と共に、家族や仲間の個性・多様性を表現するキャンバスへとアップデートした。選考委員からは「日本の住宅史に照らしても非常に示唆に富むリノベーション。専門家が基本的性能を整えた上で、家族と100人以上の仲間が数ヵ月にわたってDIYで仕上げていくプロセスは、まさに箱に新たな意味と感情を与える創造的行為である」と評価された。

 部門別最優秀作品賞は、「800万円未満部門」は、「市営住宅のあり方を、団地の経験値で解く」((株)フロッグハウス)、「1500万円未満部門」は「わたしのための、パブリックスペース」((株)コスモスイニシア)が受賞。「1500万円以上部門」は「ガリバーを解き放て!」(リノクラフト(株))、「無差別級部門」は「未踏の集落リノベーション、月見台住宅((株)エンジョイワークス)が選出された。

 各賞の詳細は同協議会のホームページで紹介されている。


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