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都市近郊での賃貸ライフスタイルで実証実験

実証実験を行なう「横浜青葉モデル(館名:榧日)」の完成予想図

 旭化成ホームズ(株)は17日、賃貸住宅と地域に関する実証実験の概要を公表した。2026年2月初旬から横浜市青葉区で実験を開始する。

 近年、都市近郊における広い間取りや庭、駐車場付きなどの条件を満たす賃貸住宅へのニーズが高まっているものの、収益性等の問題から供給が限られている。そこで同社では、郊外の土地の有効利用と居住者にとっての価値ある暮らしの両立を目指し、新たな賃貸モデルの実証実験を企画した。

 実験に使用するのは、高断熱・高気密の木造住宅ブランド「Asu-haus(アスハウス)」で建築した「横浜青葉モデル(館名:榧日(ひび))」(横浜市青葉区、総戸数3戸)。東急田園都市線「あざみ野」駅徒歩21分、敷地面積は320.21平方メートル。建物は木造2階建て。住戸は面積78~82平方メートルのメゾネットタイプで、小商いもできる店舗兼用賃貸住宅とした。駐車場も2台分確保。住宅性能では、最高水準の断熱等級7を採用し、光熱費を大幅に削減、環境負荷の低減にもつなげている。

 実験は26年2~12月。期待家賃(同年2月初旬公開予定)での入居や、入居者ニーズ、地域コミュニティ形成について検証する。同社が提案する都市近郊の低層エリアでの職住一体という新しい価値提案が受け入れられるかを確認し、同社建築請負事業への展開可能性を探る。

 実験では、地域とのつながり深めるために(株)まめくらし(東京都豊島区、代表:青木 純氏)の協力を得て、店舗兼用住宅の企画やコミュニティサポートを行なっていく。


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