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新たなリノベ空間設計「オーバーラップ」を提案

リノベされた室内。間仕切りを極力なくすことで、廊下からリビングに入った瞬間に空間の広がりを感じられるように
腰窓に面して設けたヌック。リビングと一体でありながら、適度なこもり感がある

 (株)コスモスイニシアはこのほど、「INITIA&Renovation」として改修した「芝浦アイランドグローヴタワー」(東京都港区、総戸数833戸)の1室の販売を開始した。10月のリブランドで新たに定めたコンセプト「暮らしに、心に、確信を。」に基づく商品の初弾。

 同物件は、JR「田町」駅徒歩8分に立地する、地上49階地下1階建てのタワーマンション。2006年11月築。改修した住戸は、4階部分の3LDK(専有面積約84平方メートル)で、パワーカップル・ファミリーをメインターゲットと想定し、「タイムレスラグジュアリー」をテーマにした2LDK+WIC+ヌックへリノベーションした。

 内装は、デコラティブな目に見える豪華さではなく、フローリングや塗り壁など、普遍的な質感を重視。扉や壁で明確に空間を仕切らず、各空間を重ね合わせ、その間に「余白」を持たせることで、さまざまな使い方を提案する「オーバーラップ」をテーマに、新たな空間設計を提案しているのが特長。リビングと隣り合う寝室の引き戸を開け放つことで、ホールから8m超のスパン一杯の眺望が楽しめるようにした。また腰窓の前は3畳大のヌックとしている。キッチンはL型としワークスペースとしても使える場所に。ヌックとリビングは黒の塗り壁、リビングはベージュの塗り壁とし、天井高、照明と併せて視覚的に各空間を際立たせている。

 玄関は土間状にして、隣り合う部屋と一体で活用できる空間に。4畳大のウォークインクローゼットを設置して家族の収納を集約し、その分部屋面積を拡大。キッチンの冷蔵庫置き場や家電置き場はリビングから見通せない場所にして、極力生活感が出ないよう配慮した。

 竣工時から複層ガラスを採用するなど、従前からの建物性能の良さを生かし、高効率給湯器、床暖房、エアコンにより、住宅省エネルギー性能証明書(ZEH水準)を取得している。販売価格は、2億6,800万円。

玄関は縦方向に土間を延ばし、居室(写真左)と一体で利用できるように


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