三菱地所(株)は22日、オーストラリア・シドニーにおける分譲住宅を中心とした複合開発事業「Rozelle Village(ロゼル ヴィレッジ)」において、同社の保有する持分の一部を(株)海外交通・都市開発事業支援機構、東邦ガス不動産開発(株)、名鉄都市開発(株)他に譲渡。新たに日系企業コンソーシアムを組成して事業を推進すると発表した。三菱地所がオーストラリアで推進する不動産開発事業において、日系企業コンソーシアムを組成するのは初。
同計画は、2024年から三菱地所が現地の住宅ディベロッパーである「PERIFA Capital」と共同で開発を進めているもの。シドニー西部に位置するRozelle地区の主要幹線道路であるVictoria Road沿いの敷地に、ラグジュアリー住宅(総戸数168戸)とアフォーダブル住宅(同59戸)、商業施設、オフィスを整備する大規模複合開発。計画敷地は約7,330平方メートル。建物は地上18階建て地下3階建て、延床面積は約3万6,941平方メートル。低層部には大型スーパーマーケットやレストラン、カフェなど充実した商業店舗を誘致。地域の人々の憩いの場となるようなオープンスペースも確保し、同地区に新たなにぎわいを創出する。
事業シェアは日系コンソーシアム90%:PERIFA Capital10%。25年11月に着工済み、竣工・引き渡しは28年上期の予定。