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地所他、「空飛ぶクルマ」の実運用を想定し飛行実証

「空飛ぶクルマ」のデモフライト。海上で旋回し、敷地内のバーティポートへと戻る様子
旅客ターミナル内に設けられた「オペレーションルーム」。離着陸場や周辺空域の状況、ターミナル内の様子などを一元的にシステム管理する

 三菱地所(株)、兼松(株)、(株)SkyDriveは24日、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて「空飛ぶクルマ」(eVTOL)実機によるデモフライトと、実際の旅客利用を見込んだターミナルを報道陣に公開した。

 東京都の「空飛ぶクルマを活用したサービスのビジネスモデル構築に関するプロジェクト」として、空飛ぶクルマの実機とターミナルを備えたポートを一体的に運用し、「飛行前の準備」から「出発」「巡航」「着陸」「運航終了」までの一連の流れを実際に行ない運用上の課題を明らかにする。

 デモフライトは、SkyDriveが開発する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を用い無人飛行を実施。東京ビッグサイト東棟屋外臨時駐車場の敷地内に設置した、20m四方のバーティポート(空飛ぶクルマの離着陸場)から垂直に離陸し、海上に向かって真っ直ぐに飛行。150mほど進んだ海上で旋回し、同じバーティポートへと着陸した。空飛ぶクルマの離着陸場の運用を最適化するシステム「Vertiport Automation System(VAS)」により、安全な離着陸管理や周辺空域の監視などについても併せて確認された。

 ターミナルはトレーラーハウスを活用。搭乗チケットの代わりとなる顔認証チェックインの機器を設置したほか、空飛ぶクルマに関するギャラリー、搭乗客の搭乗に向けた期待感を高める展望スペース、保安検査エリア、搭乗客が空飛ぶクルマや鉄道の運行状況などを確認できるラウンジなどを用意している。24・25日には、一般募集したモニターにチェックインから搭乗直前までの一連の流れを体験してもらう。

 取材に応じた東京都デジタルサービス局デジタルサービス推進部スマートシティ推進担当課長の大井征史氏は、「今回の実証は、機体を飛ばすだけではなく、搭乗手続きなどといったサービスの一連の流れも含めて行なうもの。社会実装に向けた貴重なステップになるはずだ」とコメント。三菱地所丸の内業務企画部主事の土山浩平氏は、まずは同社の象徴的なエリアである丸の内において空飛ぶクルマを実装していきたいとした上で、「空飛ぶクルマは、テナント向けに新たに提案できるアメニティになる。うまくまちに取り込み、まちの価値向上につなげていきたい」と話した。

 飛行実証は28日まで行なう。3社は今後、2027年に東京、28年に大阪、大分での空飛ぶクルマの「プレ社会実装」を目指す。

敷地内に設置された旅客ターミナル。トレーラーハウスを活用
顔認証チェックインのデモンストレーション。顔認証が搭乗チケットの代わりとなる


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