オリックス不動産(株)は25日、専門紙記者を集め、1月1日付で就任した取締役社長・北村達也氏の記者会見を行なった。
就任に当たり、同氏は「投資部門から11年ぶりに不動産部門に戻ってきた。これまでの集大成として身が引き締まる思い。2035年3月期を最終年度とするオリックスグループの長期ビジョンでは、株主資本利益率(ROE)15%、純利益1兆円の目標を掲げている。その達成に当社の事業が貢献できるよう尽力していく」と抱負を述べた。
足元の事業環境については、「不動産事業全般で好調だが、そうした中でも“濃淡”はあるので、先を見据えながらどの分野に投資していくのか見極めて事業を推進する」と言及。その上で、「事業領域の中で特に注力していきたい分野は、物流、ホテル・旅館、従来から推進している大型オフィス開発。これらを主力分野と認識して取り組んでいく」と話した。
物流分野では、「“仕入れ力”の強化によりビジネスを拡大させていく考え」とし、「仕入れ力は一朝一夕で身に付くものではないため、仕入れ先を明確化し、どうやって取引に持ち込むかが要となる」と今後の課題を示した。
分譲マンションについては、「ある程度、価格は上限まで到達しているように見受けられる。富裕層が主なターゲットだが、今後は価格転嫁してもエンドユーザーが購入できるよう、極めて慎重に立地を選定していく」とした。
また、「既存収益物件への投資にも取り組んでいく」とし、「リノベーション、コンバージョンなどにより、マーケットで価値のある物件へと変えることができる。世の中の変化を敏感に察知し、最適化させることが重要」と話した。