東京建物(株)は2日、同社初の木造賃貸マンション「Brillia ist 洗足池の杜」(東京都大田区、総戸数42戸)が完成したことを発表。同日、プレス向けの見学会を行なった。
東急池上線「石川台」駅徒歩4分、同「洗足池」駅徒歩5分。敷地面積は1,117.94平方メートル。建物は、三井ホーム(株)が展開する木造マンション「モクシオン」として施工した木造枠組壁工法一部鉄筋コンクリート造の5階建て。延床面積は2,073.74平方メートル。住戸は専有面積28.26~50.14平方メートル、間取りは1DKと2LDK。
東京建物の脱炭素・循環型社会を目指す取り組みの一環。主要構造部に木材を使用するのに加え、共用部や一部の専有部も天然木で木質化する。木材使用量は構造材が491.96立方メートル、仕上げ材は11.06立方メートルの合計503.02立方メートル。耐震・耐火・耐久性などの面で鉄筋コンクリート造と同等の性能を確保した。同規模の鉄筋コンクリート造の建物に比べ、資材製造から施工までのCO2排出削減量は約309t。炭素固定量は538tとなり、樹齢36~40年のスギ約1,769本分に相当する。
構造材だけにとどまらず、物件全体に木材をふんだんに取り入れた点が特徴。共用部では、エントランスホールやラウンジの壁面や天井の仕上げ材、エレベーター前の階数表示サインに天然木材を使用。玄関を入った正面には木材を使ったアートも飾っている。
専有部は一般住戸と「木質住戸」を設定。木質住戸は、1階と3階に配置し、一部壁面と天井をアッシュ材で仕上げ、床はクルミの突板フローリングに。キッチンや洗面台の収納面材、建具・軒天にも天然木の建材を使用した。一方、一般住戸も、木目のシートフローリングや木目クロスなどを使用し、木のイメージを押し出した。
賃料は、一般住戸の1DK(28平方メートル)が15万6,000~16万3,000円、1LDK(30~40平方メートル)が17万8,000~18万5,000円、2LDK(40~50平方メートル)が22万~25万6,000円。木質住戸はそれぞれ3,000~7,000円高く設定している。
2月27日より申込受付を開始。すでに1割の住戸に申し込みが入っており、木質住戸の割合は半分ほどだという。なお建築費については非公表だが「同じ規模の鉄筋コンクリート造の建物と比べてやや高い程度。現時点で次の木造賃貸マンションの供給は未定だが、事業性等を見ながら判断していきたい」(東京建物住宅賃貸事業部主任:佐々木 亮将氏)と言う。
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