(公社)ロングライフビル推進協会(BELCA)は25日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で第35回BELCA賞の表彰式を開催した。
同賞は、良好な建築ストックの形成に寄与することを目的に創設された建築賞。長期使用を考慮した設計のもと建設され、かつ長年にわたり適切な維持保全が実施された建築物を表彰する「ロングライフ部門」と、社会的・物理的な状況の変化に対応し、今後の長期使用に向け蘇生もしくは価値向上などをさせるリフォームがなされたリフォーム後1年以上5年未満の建築物を表彰する「ベストリフォーム部門」の2部門を設けている。
今回、ロングライフ部門に選出されたのは、「厚木市文化会館」(神奈川県厚木市、1978年竣工)、「国際基督教大学本館」(東京都三鷹市、1944年竣工)、「ヒノキ新薬ルスツ山寮(尻別山寮)」(北海道虻田郡留寿都村、1972年竣工)。
ベストリフォーム部門は、「大阪避雷針工業 神戸営業所」(神戸市兵庫区、1989年竣工、2024年改修)、「旧本多邸」(神奈川県逗子市、1939年竣工、2024年改修)、「第一生命日比谷ファースト」(東京都千代田区、1938年竣工(第一生命館新館)、2024年改修)、「大成建設関西支店ビル グリーンリニューアル」(大阪市中央区、1992年竣工、2023年改修)、「中野市市民会館 ソソラホール」(長野県中野市、1969年竣工、2024年改修)、「りそなコエドテラス」(埼玉県川越市、1918年竣工、2024年改修)、「WORK VILLA MITOSHIRO」(東京都千代田区、1966年竣工、2024年改修)の7件が受賞した。
同日開催された理事会において代表理事 会長に選任された相川善郎氏(大成建設(株)代表取締役社長)は、「1991年の賞の創設以来、表彰件数は345件に及んでいる。この賞を通じて、良好な建築ストックを維持・活用していくことの重要性に対する理解も着実に広がっている。本日表彰した建築物も優れた建築ストックとして、地域社会の健全な発展、地域環境の保全に貢献すると確信している」と語った。
また、受賞者を代表して挨拶に立った、「中野市市民会館 ソソラホール」を所有する長野県中野市市長の湯本隆英氏は、「少子高齢化、人口減少、ライフスタイルの多様化など社会を取り巻く環境が大きく変化する中で、今あるものをどう生かすのかという課題は全国どの地域においても共通するテーマである。今後も地域の歴史や文化、人と人とのつながりを大切にしながら、施設が未来に向けて価値を生み出し続けるために力を尽くしていきたい」と述べた。
総評、各建物の選考評はホームページ参照。