不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

東京建物、東京八重洲に新たに食のイノベーション拠点

八重洲に開設した「TOKYO FOOD LAB」

 東京建物(株)はこのほど、「TOKYO FOOD LAB」を東京都中央区八重洲に開設した。

 食に関する技術や文化を共有・体験できるイノベーション拠点としての施設は、もともと2019年に同じ名称で東京都中央区京橋に開設し、食関連のスタートアップ・シェフ等のプレイヤーによるメニュー開発や商品開発の場として運営してきた。ここからは、海藻養殖を手掛けるスタートアップ「シーベジタブル」や、ソニー発のテクノロジーを活用したレストラン「京橋キッチンby録食 @京橋」など、社会実装に到達するケースも誕生した。その後この拠点が再開発による取り壊しにより25年に運営を終了となったが、「開発から社会実装までをカバーするエコシステムを引き続き運営し、さらに拡張するため」(東京建物(株)まちづくり推進部FOOD&イノベーションシティ推進室長・沢田明大氏)に、新たな拠店を八重洲に開発した。

 同社が所有する「八重洲いちのごビル」の2階。面積は85.45平方メートル。スチームコンベクションオーブン、高火力コンロといったグランメゾン級の厨房機器を導入し、さらにファインダイニング(高級レストラン等)で用いられるような食器・グラス類をそろえ、音響映像機器も備えた。シェフ、食関連企業、スタートアップがメニュー開発、研究、新商品・新業態の実証なども含めて活用できる施設として整備した。

 同施設の活用初弾として、若手料理人のコミュニティである「CLUB RED」との共創プロジェクトである「食の旅 SHOKU-TABI」を開始した。日本全国のさまざまな地域をテーマに地域の食材・文化を発信するポップアップレストランを同施設で営業するという取り組み。シェフが産地を訪ね、生産者とのつながりを得たうえで、その土地ならではの食材を生かし期間限定の特別なコースをシェフが提供する。第一弾として、鹿児島県・徳之島をテーマに、東京都中央区人形町にあるフレンチレストラン「ars」のオーナーシェフである髙木和也氏が、豚足、伊勢海老、徳之島牛などの食材を用いたコースを提供する。

 東京建物(株)まちづくり推進部FOOD&イノベーションシティ推進室長の沢田明大氏は、「今回の取り組みは、食をきっかけに、都市と地域の間で価値が循環し、共に発展する共創プログラム。YNK(八重洲、日本橋、京橋)エリアで築いてきた食のエコシステムにより、プレイヤーの集積、イノベーションの創出、社会実装が進んできている。これからも、食という体験価値を創出することで、YNKエリアの価値向上につなげていきたい」と語っている。

スチームコンベクションオーブン、高火力コンロといったグランメゾン級の厨房機器を導入
「食の旅」初弾として、髙木シェフ(写真)による徳之島をテーマにしたポップアップレストランを開催している


最新刊のお知らせ

2026年9月号

対人関係、職場・生活環境を整えるには? ご購読はこちら