不動産ニュース / 開発・分譲

2017/6/23

リバブル、一棟リノベMにオーダーメイド導入

「ルジェンテ・リベル志木」外観。地上9階建てと10階建ての2棟構成の建物は、
白とグレーを基調に再塗装。オートロックや宅配ロッカーを新設した

 東急リバブル(株)は、「ルジェンテ・リベル」のブランド名で展開する一棟リノベーションマンションに、フルオーダーメイドを視野に入れた販売手法「FREL MODEL(ふれるもでる)」を、今秋から本格的に導入する。

 同ブランドは、社宅や賃貸マンションを同社が取得し、建物全体を新築マンション同様にブラッシュアップ。専有部については、現入居者の退去を待ってリノベーションして販売している。専有部リノベーションも、スケルトン化して横引き配管や玄関、サッシ等を交換した後、間取りは変えずに水回りなどを刷新したベースモデル、ユーザーが居室、水回り、収納など部位ごとにあらかじめ用意された改装プランを組み合わせるパターンオーダーで展開していた。

 「ふれるもでる」はこれらに加え、間取り、室内のカラーリング、設備機器などすべての部位やパーツをユーザーが自由に組み立てられるセレクトシステム。スケルトンからフルオーダーメイドによるリノベーションイメージが体感できる「プレゼンテーションモデル」を設け、営業スタッフとコミュニケーションしながらリノベーションプランを決めていく。

 「ふれるもでる」導入第1弾は、2015年8月に販売開始した「ルジェンテ・リベル志木」(埼玉県朝霞市、総戸数99戸)。東武東上線「志木」駅徒歩8分に立地する企業社宅兼賃貸住宅を取得し、リノベーションし分譲しているもの。地上9階建てと10階建ての2棟構成の建物は、白とグレーを基調に再塗装。エントランスにオートロックを新設。立体駐車場を平置き駐車場に改修し歩道状空地を設置、植栽も増やした。玄関扉は交換、各戸のサッシをLow-E複層ガラス仕様に交換している。

 プレゼンテーションモデルは、専有面積79平方メートル。3LDKをスケルトン化し、27畳のLDKや4.6畳大のDENを持つ1LDKに改修。ベースモデルの2倍となる1,000万円をかけ、打ち放しの塗り天井、突板を斜めに貼り込んだフローリング、アイランドキッチンと一体化したダイニングテーブル、タイル張りのニッチなど凝ったデザインとし、オーダーメイドの魅力をアピールする。最終的には、4,480万円で販売予定。

 同物件はこれまで60戸を改修し、8割が売却済み。22戸が現空状態でいつでも販売できる。残りの27戸は賃貸中で、退去次第販売にかかる。現在の販売住戸は、専有面積77平方メートルの3LDKが中心で、販売価格は3,280万円から。

 ルジェンテ・リベルは、神戸市・六甲道や川崎市・宮崎台などで供給予定で、年度内にさらに2物件を供給予定。販売手法を多様化するなどして、今後も年間10棟前後をコンスタントに供給。一棟リノベーション棟数ナンバー1を目指す。

新たに設置したコンセプトルーム。
ベースモデルは間取りを変えないため、
間取りや設備機器のグレードをフルオーダーすることで
室内イメージがどれほど変わるのかを実感してもらうため設置した

この記事の用語

スケルトン

構築物の骨組みのこと。建物などの構造・強度を形成する部材で、構造躯体とも言われる。

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