2024/06/11 18:00更新
JARES、新会長に氷鉋揚四郎氏

JARESの新会長に就任した氷鉋揚四郎氏


 (公社)日本不動産学会(JARES)は10日、日本大学経済学部7号館(東京都千代田区)にて2024年度の定時総会と、春季全国大会シンポジウムを実施した。


 定時総会では23年度の事業報告および24年度事業計画・収支予算について報告したほか、役員改選が行なわれ新理事を選任。新理事による理事会において、氷鉋 揚四郎氏(筑波大学名誉教授)が新会長に選ばれた。副会長には(株)都市開発研究所主席研究員の福井秀夫氏、東京都市大学名誉教授の室田昌子氏が就任した。


 春季全国大会シンポジウムでは、5日に発表された「業績賞」の表彰式を開催。受賞者は6月5日のニュースを参照。「新築そっくりさん」の取り組みが国土交通大臣賞を受賞した住友不動産(株)には、国土交通大臣政務官の石橋 林太郎氏から賞状が手渡された。賞状を受け取った同社取締役専務執行役員・加藤宏史氏は「 社員はもちろん、現場の協力会社と共にこの喜びを分かち合いたい。私は学生時代、日本の住宅は古くなったら建て替えるのが慣習であり、欧米とは全く違うものだと学んだ。新築そっくりさん事業は、建て替えに代わる新たなシステムとして1996年に誕生した。耐震性能・省エネ性能を高め、家族構成の変化に応じて間取り変更も施す仕組みで、今年29年目を迎えた。今後もお客さまに支持される商品の供給にまい進していきたい」などと謝辞を述べた。
 日本不動産学会会長賞を受賞した東京建物(株)・東栄住宅(株)(川のある豊かな日常)および宮城県富谷市・宮城大学(サスティナブルなコミュニティ創造と地域活性化拠点整備プロジェクト)へは、同学会会長の原科幸彦氏から賞状が贈られた。


 続いて行なわれたパネルディスカッションでは、「地域公共交通としてのLRTの課題と展望」をテーマに、北見宏介氏(名城大学法学部教授)、奥田進一氏(拓殖大学政経学部教授)、近藤   圭一郎氏(早稲田大学先進理工学部教授)、森本章倫氏(早稲田大学創造理工学部教授)、南 聡一郎氏(国土交通省国土交通政策研究所主任研究官)がそれぞれ政策や法律、技術、都市計画等の視点から研究発表を行ない、その後、板垣勝彦氏(横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授)を司会に意見交換した。



春季全国大会シンポジウムでは受賞各社に表彰状が手渡された



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