2024/06/11 18:00更新
中規模木造建築の実験棟が完成。貸出しも/AQ

 (株)AQ Groupは7日、同社の木造建築技術研究所(埼玉県上尾市)内に、住宅用一般流通材のみを使用した500平方メートルの無柱大空間「構造実験棟」が完成したと発表した。


 同社は木造軸組SI設計の住宅を供給してきており、また、実物大耐震実験や、耐雨・耐風の実証実験を通じて、性能を担保しながら余剰な部材を標準仕様化してきた。これまで、木造専用試験場を持たず金物の試験場内で木造の実験を行なってきたが、戸建住宅から中規模木造までの研究開発を実施できる場所として構造実験棟の開発を計画。建物が4月に竣工し、6月から構造実験棟で、木造専用の試験機の稼働をスタートした。


 構造実験棟には、「水平加力試験」および「鉛直加力試験」の複合機を設置。また、面内せん断試験や曲げ試験・軸圧縮試験等も可能となり、木造住宅に加え、中規模木造建築の開発も対応できるようにした。試験設備を持たない中小企業や大学等に貸し出すことも可能。なお、木造専用で最大荷重500kNの水平加力試験ができる外部からの「試験請負業務」を受ける施設は日本初となる。


 構造実験棟の敷地面積は約1万5,495平方メートル。建物は平屋建て、延床面積は約512平方メートル。



構造実験棟の内部


 



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