2024/06/11 18:00更新
都心5区ビル空室率、4%台前半継続

 三幸エステート(株)は11日、2024年5月度の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)と全国6大都市(東京23区と札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の5市)の大規模ビル(1フロア当たりの面積200坪以上の賃貸オフィスビル)のマーケットデータを公表した。


 東京都心5区の空室率は4.33%(前月比0.01ポイント上昇)と、引き続き4%台前半で推移している。新築ビルが空室を残したまま竣工したことや、二次空室が発生した一方で、集約を伴う本社移転等で空室消化が進んだ。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率は、6.81%(同0.24ポイント上昇)。新築ビルへ移転する複数のテナントによる大口の解約床が生じたことが上昇の要因。


 1坪当たりの平均募集賃料は2万8,346円(同110円上昇)。前月から上昇したが小幅な動きにとどまり、横ばい傾向が継続している。募集面積は62万6,828坪(同3,104坪減)。


 全国6大都市の空室率は、東京23区4.5%(同変動なし)、札幌市2.9%(同0.3ポイント上昇)、仙台市6.8%(同0.1ポイント低下)、名古屋市4.6%(同0.2ポイント低下)、大阪市3.4%(同0.3ポイント低下)、福岡市3.9%(同0.1ポイント低下)だった。



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