2024/10/04 18:00更新
魅力を感じるコンセプト賃貸、トップは「防災住宅」

 (株)リクルートの住まいに関する調査研究機関であるSUUMOリサーチセンターは3日、2023年度の「賃貸契約者動向調査」の結果を発表した。スクリーニング調査を実施した上で、23年4月1日〜24年3月31日に、自らが物件選びに関与した賃貸住宅に入居し、現在も居住している人をピックアップして調査。有効回答数は3,997サンプル。


 「魅力を感じるコンセプト住宅」について聞いたところ、「防災賃貸住宅」が35.1%で最も高くなった。次いで「デザイナーズ賃貸住宅」が29.0%、「子育て世帯向け」が24.6%、「ZEH賃貸住宅」が23.0%。防災賃貸住宅の回答比率が高かったのは四国(41.8%)、東北(37.8%)、北陸(36.7%)と、南海トラフ地震や東日本大震災、能登半島地震といった大規模災害の影響が見て取れる。また男女別では大きな差が出ており、女性の回答比率が40.4%だったのに対して、男性は27.2%にとどまった。


 ハザードマップの利用状況については、住まい探しの際に自分で調べた割合は40.2%だった。地域別では首都圏(43.4%)、東海(43.0%)、東北(45.3%)、四国(41.3%)で4割を超えた。さらに地域を細分化すると、東京23区(45.8%)や愛知県三河地域(48.8%)の回答割合が高かった。


 また、「ZEH賃貸住宅」に魅力を感じると回答した人に、魅力を感じる点について聞いたところ、「光熱費を抑えることができる」が63.0%で最も多くの回答が集まった。「結露やカビを抑制できる」が55.5%、「太陽光発電による売電収入が居住者に還元される」が54.0%で続いた。「社会貢献ができる」という回答も32.7%となった。



一般社団法人全国賃貸不動産管理業協会(全宅管理)
Copyright (C) FUDOSANRYUTSU CO.,LTD 2005.All rights reserved