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2018/07/31 18:00更新

築10年Mの流通価格、再開発など強く影響

 (株)東京カンテイは31日、築10年既存マンションのリセールバリュー(転売価値)に関する調査結果を発表した。同社データベースに登録されている、2006〜08年に新規分譲されたマンションのうち、17年1〜12月に既存流通事例が発生した物件を抽出し、新築分譲時と築10年流通価格の坪単価を比較・分析した。


 首都圏でリセールバリューが算出できた683駅の平均は、新築価格の91.5%となった。同社によると、既存物件価格の上昇トレンドに加え、再開発によるエリア価格の上昇等が強く影響したケースが多かった。リセールバリューが100%を超えた駅は、山手線内側エリアをはじめとして横浜エリア、大宮エリア等、広い範囲に分布している。


 駅別にリセールバリューをみると、首都圏で最も高かったのは都営新宿線「馬喰横山」駅で155.2%(新築分譲時223万円、築10年流通時346万円)。2番目に高かったのは横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい」駅の148.2%(同226.7万円、同336.1万円)、3番目は京成押上線「京成曳舟」駅の145.3%(同174.3万円、同253.2万円)だった。「『馬喰横山』駅は『東京』駅へのアクセス性等、利便性が評価されているのでは」(同社)などと分析する。


 近畿圏は、大阪、京都、神戸の三大都市を中心にリセールバリューが高くなる傾向が表れた。最も高くなった駅は京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅で、153.5%(同228.7万円、同351万円)。続いて、京阪中之島線「なにわ橋」駅の149.4%(同183.1万円、同273.6万円)、阪神本線「神戸三宮」駅の149.1%(同150.8万円、同224.9万円)となった。


 中部圏は「名古屋」駅へのアクセス性よりも、圏域経済の中心である「栄」駅や「久屋大通」駅へのアクセス性の良い駅が上位にランクインした。1位は名古屋市営地下鉄名城線「上前津」駅で、137.8%(同175.4万円、同241.7万円)、2位は同東山線「池下」駅122.9%(同160.7万円、同197.4万円)。




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