不動産関連ニュース

2018/10/31 18:00更新

既存流通事例の発生率を駅別に算出

 (株)東京カンテイは31日、「三大都市圏の駅別中古(既存)マンション事例発生率」の調査結果を公表した。2017年7月〜18年6月の既存流通事例数と、18年6月末時点での分譲マンションストックを比較して「事例発生率」を算出した。


 首都圏で事例発生率の高かった駅はゆりかもめ「お台場海浜公園」駅で、マンションストック1,125戸に対して流通事例数は419戸、事例発生率は37.24%となった。2番目に高かったのは都営大江戸線「汐留」駅の36.11%(ストック1,091戸、事例数394戸)、続いてJR「信濃町」駅の34.80%(同1,020戸、同355戸)だった。都心から離れたエリアでも、京急久里浜線「YRP野比」駅が26.30%(同1,498戸、同394戸)が6位、JR「湯河原」駅が24.31%(同2,423戸、同589戸)で10位となっている。


 都心エリアで事例発生率が高い駅は、城西エリアの小田急小田原線・東急田園都市線・東急東横線の各駅や、湾岸エリアといった値上がり傾向の強いエリアに多く発生。一方、事例発生率が低い駅は城北エリアなど賃貸での収益力が高いエリアの駅で低くなっている。


 郊外に目を移すと、高齢化率の高いエリアでは需給バランスが悪化することで事例発生率は高くなる傾向がみられた。


 関西圏で事例発生率が最も高かったのは近鉄難波線・奈良線「石切」駅で28.52%(同1,266戸、同361戸)。以下、阪急神戸線「芦屋川」駅の27.34%(同3,043戸、同832戸)、阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅の26.60%(同1,455戸、同387戸)となった。


 中部圏の1位は名鉄各務原線「田神」駅で27.42%(同682戸、同187戸)、2位は名鉄西尾線「西尾」駅の26.06%(同637戸、同166戸)、3位に名古屋市営地下鉄桜通線「高岳」駅の23.08%(同3,172戸、同732戸)。


 福岡県で最も高かったのはJR香椎線「西戸崎」駅で、35.86%(同831戸、同298戸)だった。




Copyright (c) All Japan Real Estate Federation. All Rights Reserved.