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2021/07/29 18:00更新

過去10年の新築M供給、首都圏最多は「勝どき」駅

 (株)東京カンテイは29日、2011〜20年の新築分譲マンション駅別供給動向の調査結果を公表した。同社データベースに登録された分譲マンションのうち、ホテル仕様や分譲駐車場などの特殊事例を除いた事例を集計した。


 首都圏で過去10年間の新築マンション供給量が最も多かった駅は都営大江戸線「勝どき」駅で、5,871戸となった。2番目に多かったのは東急東横線「武蔵小杉」駅で5,442戸、3番目は東京メトロ有楽町線「豊洲」駅で5,323戸となった。


 上位3駅は、いずれも再開発が活発だったエリア。「大きな面開発がある地域では、タワーマンションを中心に、総戸数が多いマンションが供給されている」(同社)。1位の「勝どき:駅で供給されたマンションのうち総戸数が500戸以上となったのは82.4%、「武蔵小杉」駅は64.7%、「豊洲」駅では70.1%と、いずれも大きな割合を占めた。


 価格帯については、近年の上昇傾向が如実に表れた。「勝どき」駅では、6,000万〜1億円未満が57.0%で最多。「武蔵小杉」駅も同価格帯が56.5%で最も多かった。両駅とも、12年1月に公表した同様の調査(対象:02〜11年)では、4,000万円台の供給シェアが最も大きく、過去10年で新築分譲マンションの価格上昇が顕著だったことがうかがえる。


 近畿圏で過去10年間のマンション供給が多かったのは、大阪メトロ千日前線「阿波座」駅の3,349戸。2位は北大阪急行南北線「千里中央」駅で3,119戸、3位は大阪メトロ御堂筋線「本町」駅で2,525戸となった。「阿波座」駅は、ワンルームマンションの供給が多く、すべての物件が徒歩10分圏内で供給されている。


 中部圏はJR「浜松」駅が1,783駅で最多。名古屋市営地下鉄名城線「久屋大通」駅が1,617戸、JR「静岡」駅が1,407戸で続いた。「浜松」駅は、徒歩3分以内の供給こそなかったものの、徒歩4〜6分からバス便までまんべんなく供給されている。




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