日本ERI(株)は29日、2006年3月期決算(05年4月1日~06年3月31日)説明会を開催した。
連結売上高は62億2,500万円(前期比15.3%増)、営業利益は2億4,900万円(同▲52.8%)、経常利益は2億5,900万円(同▲47.6%)、純利益1億2,100万円(同▲54.1%)。
構造計算書偽装事件の影響を受け、売上高は伸びたものの、利益が大幅減の結果となった。
確認検査事業を中心に売り上げを伸ばすことができたものの、新規出店を中心とした業容拡大および構造計算書偽装事件を契機とする審査体制強化に伴う経費増加を吸収するには至らず、営業利益、経常利益、純利益とも大幅減となった。
同社代表取締役社長・鈴木崇英氏は会見で、「構造計算書偽造事件の影響が長期化しているが、今年度は構造計算の厳重な確認や、審査人員を増やすなど、審査体制の見直しを図り、再発防止へ向け取り組んでいく」と述べた。
また、07年度については技術者の増員やダブルチェック体制の充実など、審査体制を強化し業務品質向上を図るなど、改善計画を発表。組織の拡充として、新たに4支店を開設する予定であることも明らかにした。
なお、07年度連結業績予想は、売上高68億5,000万円、経常利益2億5,000万円、純利益1億2,500万円を見込んでいる。